社団法人 日本鉄筋継手協会
会 長 睦 好 宏 史
鉄筋継手には,重ね継手,ガス圧接継手,溶接継手,機械式継手があります。この中で,継手工事として用いられるのは,ガス圧接継手,溶接継手,機械式継手
で,このうち,ガス圧接継手が最も歴史が古く,1950 年(昭和25年)に鉄道のレールの継手工法として開発され,1953
年(昭和28年)から建設工事にも利用されるようになりました。
当協会は日本圧接協会として1963年(昭和38年)に設立し,同年,手動ガス圧接技量資格制度が発足しました。1977年(昭和52年)には,超音波
深傷検査技術者技量資格をA種,S種として制度化し,1978年(昭和53年)に自動ガス圧接装置取扱者の技量検定規定を制定しました。さらに,1992
年(平成4年)に圧接管理技士制度,1997年(平成9年)に優良圧接会社認定制度,2000年(平成12年)に検査事業者認定制度,2004年(平成
16年)にA級継手圧接施工会社認定制度,2005年(平成17年)には天然ガス圧接資格者およびA級継手天然ガス圧接施工会社認定制度を発足させるとと
もに,その間,「鉄筋のガス圧接工事標準仕様書」を6回に渡って改訂を行い,土木・建築業界に多大な貢献をしてまいりました。
1999年(平成11年)の定款の改正により,ガス圧接だけではなく,その他の継手についても調査研究,認定・認証などの事業を行うことができるようにな
りました。2008年(平成20年)に,圧接継手,溶接継手,機械式継手すべてを包含した(社)日本鉄筋継手協会となり,名実ともに重ね継手を除く鉄筋継
手全てを管轄する日本鉄筋継手協会となりました。すなわち,重ね継手以外の鉄筋継手工法はすべて横並びとなり,継手技量者の資格認証をはじめ,監(管)理
者による継手施工工程管理も同一の基準で行うことができるようになりました。本協会は,我が国で鉄筋継手の情報を管理・一元化する唯一の機関として,全て
の鉄筋継手の品質管理のあり方に,総括的に取り組むことができるようになりました。
今年度,鉄筋継手に関する技量資格制度,継手の検査法と検査技術者資格制度などが一部改正されるとともに,鉄筋継手に関する標準仕様書が刊行され,今
年の秋に全国で講習会が開催されます。
最近の芳しくない経済状況の影響を受けて,建設業界もここ数年低迷している状態です。このような時こそ,品質の高い信頼出来る鉄筋継手を社会に提供出来る
体制を確立しておくことが必要です。
会員の皆様をはじめ,鉄筋継手に関わる方々のご協力を切にお願いする次第です。